「虹蔵不見」
これが何だか、ご存じですか。「にじかくれてみえず」。七十二候のうち一つで、2014年では11月22日~26日。第五回のつきみ祭当日も当たっています。
意味合いは、「虹を見かけなくなる」といったこと。今はちょうど、そんな時期なんです。
七十二候。耳慣れないかもしれません。二十四節気なら、聞いたことがあるかもしれませんね。1年を24等分し、それぞれに季節を表す名前をつけたのが、二十四節気。これをさらに3つずつに分け、それぞれに名前をつけたものが、七十二候なんです。
二十四節気は啓蟄(春)や夏至(夏)、白露(秋)、大寒(冬)のように、二字の簡潔な熟語で表されているのですが、七十二候は初めに挙げた「虹蔵不見(にじかくれてみえず)」のように短文となっています。
ちなみに、「虹蔵不見」の初日11月22日は二十四節気でいう「小雪」。わずかながら、雪が降り始める頃。暦の上ではそう言われています。
とはいえここ数日間、日中は比較的暖かく過ごしやすい日々が続き、今回ののつきみ祭もとても過ごしやすい天候のもと開催することが出来たのは、とても幸運なことです。
三連休のちょうど真ん中の日曜日というのもあったのかもしれませんが、多くのお客さん方にお越しいただき、また多くの団体の方々にパフォーマンスを披露していただくことができ、会場は活気に満ち溢れ大盛況でした。実行委員として、とても嬉しく思います。
今回、第五回のつきみ祭のコンセプト、覚えていらっしゃいますか?
彩れクスノキ!
これが、今回のコンセプト。
そのコンセプト、見事に達成されていたのではないでしょうか。舞台の前の方々、舞台の上の方々、舞台の裏の人々、全員で達成したコンセプト。
暦の上では「虹蔵不見」なんて言われちゃっていましたけど、
虹よりも豊かで美しい、彩りあふれるものを、京都大学の玄関、クスノキに出現させることができたのではないでしょうか。
そう、今回、のつきみ祭の場にいた人々すべてが、虹を、いや、虹以上の何かを生み出した主であり、最大の目撃者であるのです。
なんたる奇蹟!
そして日が沈んだ会場を思い出してみてください。
空に浮かぶ今夜の月は、とても明るく綺麗でしたね。
「今日は満月の日じゃなかったはずなのに、どうしてあんなに美しい月が上っていた印象があるのだろう……?」
そう思った方。のつきみ祭を満喫しきっていますね。さぞかし、幸せで胸が満ち溢れていることでしょう。
11月23日の月、月齢は0.6。ほとんど新月に近い月。本当は、空を見上げたってどこにも月は浮かんでいなかった。でもあなたの心のなかに、立派な月が浮かんでいたのだとすれば、それこそが、のつきみ祭のパワーなのでしょう。
そしてそのパワーの源は、といえば、
第五回のつきみ祭にお越しくださり見てくださった観客の方々、
第五回のつきみ祭の舞台を盛り上げてくださった出演者の方々、
第五回のつきみ祭を応援してくださった方々、
第五回のつきみ祭を裏から支え、この場を実現させた人たち、
そう、第五回のつきみ祭にどんな形ででも関わってくださったすべての方々なのです。
そんな皆さまに向けて、一言。
第五回のつきみ祭を共に作り上げてくださり、本当にありがとうございました!
みんなで生み出した奇蹟の月が、皆さまの心の中でずっと輝きつづけますように。
ご意見、ご感想等ございましたら、お気軽にコメント欄、または
第五回のつきみ祭実行委員会<notsukimisai+at+gmail.com>まで!(+at+をアットマーク「@」に変更してください)
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